ペットフードの添加物の安全性とは 酸化防止剤のBHAは発がん物質?!レンダリング技法は死肉や病気死の肉がぐちゃぐちゃに入ってる!?

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※2017.2.20

記事内の一部表現を修正し、必要情報を加筆しました。 

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今日はとても長文です。

 

最初に、私はハーリーのフードの添加物や内容について

知ることをしませんでした。

確かに、毎日あげているご飯です。

安全なものを食べさせてあげたい。 反省です。

 

 

市販のペットフードと比べたら

無添加のペットフードは安心だと思うので

そちらを選択するのはありだと思います。

 

 

じゃあ、いまハーリーにあげている市販のハリネズミフードは

そんなに毒だらけて汚染されていて

食べたら体調悪くなってしまう粗悪なものなのでしょうか。

 

ネットを検索してみたら

 

流通しているペットフードの添加物は発がん性がある?

そこらへんで死んだ変な肉をぐちゃぐちゃにして使っている??

 

このように訴えているサイトがたくさんありました。

 

常識的に考えてみましょう。

そんなことはありえません。

 

断言はしてはいけないので修正します。

そんなことがあるのかを 

一つ一つ調べてみました。

 

 

まず、ペットフードの添加物として危険といわれているBHA・BHTを調べてみた

BHA 添加物」でGoogle検索してみました。

その結果がこちら。↓↓

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 ・・・ひ、ひどい。。。

 

私は長らくWEB業界で仕事をしているので、

表示された検索結果の内容に信憑性があるか

タイトルとドメインを見ただけで大体わかります。

 

パッと見て、印をつけたサイトは怪しいのでまず疑います。

 

これって、ちょっと前に大問題になった「DeNAwelq事件」と同じなんですよね

「肩こりは霊のせい」など、デタラメな情報を記載して

多くの人たちに嘘と混乱を与えた事件です。

 

他にも同じような事例があります。

週刊雑誌の話になりますが、

「騙されるな!医者に出されても飲み続けてはいけない薬」

という雑誌がでて医療現場では大混乱が起きたのはご存じでしょうか。

 

週刊誌は少しでも売り上げを伸ばすために過激なタイトルと内容を書きます。

薬の副作用など一方的な情報だけに注目して、

この薬を飲んだら危険だ!!っと騒ぎ立てます。

 

そのせいで医療現場は混乱し、

本来であればその薬を飲めば良くなるのに

週刊誌の情報を信じて薬の服用を拒絶した患者の症状が悪くなってしまったなど。

 

 

それでは、話を戻してBHABHTについて調べていきましょう。

 

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【追記】 

一例として、BHA・BHTは危ないとするサイトの例を紹介します。

ドッグフードの危険な添加物とは? | 安心なドッグフードの選び方

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では、BHA・BHTに対して、上記とは逆の意見をまとめているサイトはないかを探してみました。

 

例えばこちらのサイト。

フードの酸化防止剤・保存料について考えてみた

BHTは食品添加物として認められており、エトキシキンは食品衛生法での残留量の規定があることから安全性は高く、日本で食品添加物として認可されたのが1954年・1956年なら、50年もの使用実績があり、その間事故等起きていないこと、使用量が微量であることなどを考えると安心して使えるものだと判断できそうです。

BHAに関しては食品添加物の認可はされていないけれど、ごく微量で効果が出るもののようで、使用量が少なく、BHAは、食品添加物であるBHTと似ていることからも心配には及ばないと思います。

《ページから一部抜粋↑》 

【追記】 

こちらのサイトも最終更新が2008年なので、今現在も正しい情報とは言い切れないかもしれません。

 

 

BHAは、ある実験によりラットの前胃にガンが生じたから

発がん性があるといわれていますが、

飼料に対して2%とおそろしく高濃度なBHAが添加されていたからです。

 

 

また、よく「BHA・BHTは危険だ」としているサイト達に

テンプレのように記載されている下記の文章。↓↓

アメリカやイギリスなどでは、BHA食品添加物として多量に使用されており、もし日本で使用禁止になると、それらの国の消費者に不安と混乱を生じさせることと、BHAを添加した食品が日本に輸出することができなくなるためでした。

 

この文章。

都合のいいところだけ抜き出して書かれていますね。

  

wikipediaにはこう記載されています。

ブチルヒドロキシアニソール - Wikipedia

 1982年1月31日、アメリカやイギリス、カナダ等西欧諸国からの要請で再評価を行い、
最終的に平成10年7月7日の食品衛生調査会毒性部会で従来の規制どおりの使用基準となった[13]。 1981年当時の経緯に関しては、サンケイ新聞 1983年8月2日と3日の
「暮らしの社会学」(6:健康には影響ないBHA、7:早すぎたBHA禁止措置)に詳細が書かれている。伊東教授らが発表したBHA発がん性のみられた用量は、通常使用量の数万倍であるという報告に対し、アメリカ、イギリス、カナダの専門家が集まり、その信頼性を確認しに来たのである。なぜなら当時、BHAは世界で広く使われていた酸化防止剤であり、その安全性については世界の専門家が何度もチェックし確認されていたからである。その専門家たちが伊東教授らの試験データをくまなくチェックし、「パーフェクトだ」と研究の信頼性を確認した。その結果、各国の専門家たちは伊東教授らのレポートを十分に検討したうえで、人間の健康に影響はないと判断し、従来通りの使用を継続したのである。

↑↑こちらがが全文です。

しっかりと情報の参照元として『サンケイ新聞1983年8月2日と3日の「暮らしの社会学」』と記載されています。

 

 

都合のいいところだけ抜き出している文章だと

「アメリカなどが日本に圧力をかけてBHA添加食品の輸出を継続させた」的な風に書かれていますが

実際は、専門家が集まり安全性を十分に考慮して確認できたうえで従来通り使用を継続したという背景になっています。

 

 

BHAは常識を超える量を使われた場合は危険ですが

それは薬だってなんだって一緒ですよね?

塩だって常識を超える量を摂取したら死にます。

 

 

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※こちらも追記させていただきます。

「だからBHAは安全である」とは言うことはできません。

BHAは指定量であれば危険ではないと言われていますし

人間用の薬品にも使用されているものです。

ただ、環境ホルモン作用があるかもしれないとも言われていて

1959年、妊娠ラットに投与して子供ラットに単眼症が発生することが報告されているが、その発生が少数であったため、問題とはされなかった。

上記のような報告もあるようです。

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次に心配されている添加物として、酸化防止剤のエトキシキンについて調べてみた

エトキシキンも「危険だ」と言われる酸化防止剤の一つですが

実際はどうなのでしょうか。

 

これもエトキシキンは臨床的重要性はないという

情報を乗せているこちらのサイトから。

フードの酸化防止剤・保存料について考えてみた

エトキシキンについてベトナム戦争で使われた枯葉剤の原料と言う人がいますが、 間違いです。エトキシキンが枯葉剤に入っていたことは確かですが枯葉剤の酸化防止剤として入っていたに過ぎず、枯葉剤の主成分ではありません。

エトキシキンの主要生産者であるモンサント社による最近の研究で、長期間にわたる中から高レベルのフード中エトキシキ ンの使用による問題は、肝臓酵素血中濃度の緩やかな増加、および、乳中の雌犬の肝臓における正常赤血球代謝産物の増加のみであることが明らかになりました。生殖機能異常やその他の健康問題は一切発生してないのだそうで臨床的重要性はまったくないと考えられます。

《ページから一部抜粋↑》 

※こちらのサイトも最終更新が2008年なので、今現在も正しい情報とは言い切れないかもしれません。 

 

エトキシキンがベトナム戦争で使われた枯葉剤なんて情報、

どこから流れたのでしょうか?

  

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※こちらも追記させていただきます。

エトキシキンがベトナム戦争で使われた枯葉剤」ではありませんが

アレルギー反応など、体に悪い影響がおこる可能性もまったくないとは言えないため

フードを選択できるのであれば、なるべく避けた方がいい成分だと思います。

 

上記に参照として紹介している「エトキシキンの主要生産者であるモンサント社による最近の研究」においては、エトキシキンの通常量の範囲内の使用であれば臨床上は問題ないとされています。

生産元企業の論文結果は捏造されよく見せようとするバイアスがかかりやすいため、注意が必要です。

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天然物の酸化防止剤とはなにか

「人工の酸化防止剤はだめ!天然の酸化防止剤じゃなくちゃ。」

という意見がよくあります。

 

では、ここでいう天然の酸化防止剤とはなんでしょう。

 

本当に天然酸化防止剤と思われるのは

ローズヒップなど豊富に含まれている植物から抽出して精製した物だと思いますが、

ほとんどはビタミンE(トコフェロール)と

ビタミンC(アスコルビン酸)だそうです。


酸化防止剤として使用されているビタミンCは

化学合成物質である「合成ビタミンC」が使用されています。

特に合成ビタミンCの原料は大量生産しやすいように

遺伝子組み換えが行われている事が多い「トウモロコシ」や

「イモ」精製された合成ビタミンCも

遺伝子組み換えの作用がある可能性が高いというそうですがね。

 

まあこれも、噂レベルです。

天然だからいいと一概には言えないということを言いたいだけです。

 

 

このような意見もあります。

http://www.cavaliernet.com/dogweb/lisa2.html

ビタミンCとビタミンEも保存料として使用されることが可能ですが、どちらも人工保存料(BHAなど)ほどの効果はありません。

例えば、ビタミンEを用いて保存されたドライフードはエトキシキンまたはBHAを用いて保存されたフードよりも速く傷んでしまうことが、ある研究で分かりました。

《ページから一部抜粋↑》 

 

これを見たら「天然だからいい」だなんて言えないですよね。

 

 

よく悪者にされがちな酸化防止剤ですが、

安全にフードを食べるために必要不可欠なものです。

 

酸化によって起こる変化は体に有害なため、

それを避ける為に多くの製品には酸化防止剤が添加物として使用されています。

 

逆に、酸化したフードやカビの生えたフードは

安全性の確認されている合成酸化防止剤・保存料よりもずっと怖いし

健康被害が大きいことは確実だからです。

 

特に、ハリネズミちゃんは1匹あたり1日の食事量は数グラムほど。

フードを酸化から防ぎ、安全を保ってくれる酸化防止剤は必要なのです。

 

 

「オーガニックだから酸化防止剤つかってないので安心です」

「天然の酸化防止剤を使っているので安心です」

 

でも、このようなフードはすぐに酸化して痛んでしまいます。

酸化したオーガニック食品を食べるのも体に悪いという話はよく言われています。

 

 

 

市販のペットフードにはレンダリングという技法を使って色んな肉をとにかくぐちゃぐちゃ死肉をめちゃくちゃに入れていて危ないという意見について

「市販のペットフードはレンダリングによって、病気の肉とか意味不明の部位とかをぐちゃぐちゃに入れている!!」という批判もたくさんあります。

 

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【追記】

レンダリングが危ないとする記事の一つとして、こちらを紹介します。

【閲覧注意】恐ろしいレンダリング工場※ドッグフードの実態を暴露!! | 本当に安全な無添加ドッグフード評判ランキングBEST3【獣医推奨】

 

こちらの記事には

まずはこの衝撃的な【暴露記事】をご覧ください。

アメリカでは、毎年、犬や猫を含む数約万頭の死体が、他の動物の死肉と一緒に、ドッグフード含む様々な商品の原料とされている。その中には、食肉処理場で不良とされ汚染された原料、車などに轢かれた路上轢死動物、野外で死んだ動物、病気を患った動物、障害のある動物、薬漬けになった動物が含まれている。それらの動物は死体回収業者によって集められ、「レンダリング工場」に運ばれる(※日本国内には141ヶ所のレンダリング工場が稼動しています。)その「レンダリング」では、想像を絶する作業が行われている。それは、動物の死骸から油脂分を搾り取る作業である。

と記載されています。

 

でも、この記事の原文ってこちらなのですよね。

Earth Island Journal」に掲載されていた下記のニュースです。

https://www.dogfoodadvisor.com/dog-food-industry-exposed/shocking-truth-about-dog-food/

事実として起こっていた悲惨な状況・事実です。

ただ、このニュースの出典は「Keith Woods, “The Dark Side of Recycling”, Earth Island Journal, Fall 1990」とありますとおり、1990年の事件であり、27年前のニュースです。

27年前のニュースを証拠としてあげるには無理があります。

 

日本でも1990年代はO-157雪印乳業の集団食中毒事件など、ちょうど食の安全がもんだになり始めた時代です。

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このことについても、色んなサイトを読んでみましたが、

どれもまったく信憑性も根拠もなく噂レベルの情報ばかりでした。

(信ぴょう性のないサイトを読んでて思ったけど、こんな根拠もない適当なこと書いていたらメーカーに名誉棄損と業務妨害で訴えられるんじゃないかなレベル。。)

 

 

まず、レンダリングとは何か?

社団法人 日本畜産副産物協会 > レンダリングとは 

レンダリングは、アメリカの食肉加工業からきた言葉で、脂肪を溶かし精製して油脂にするという意味。
牛や豚などの家畜から食用となる肉類を除いて、直接食用にできない脂肪は、熱を加えて溶せば、牛脂やラードなど馴染みのある食用の油脂に、また石けんなどの原料にもなります。油脂を生産した後には、絞りかすとなる肉粉といわれる副産物ができ、ペットフード原料などに利用できます。

 

知らなかったので勉強になります。

 

 

インターネットの検索画面では

レンダリングは悪い!!っとイメージがはびこっていますが

レンダリング技法は牛さん1頭からまず人間が食べられるところを除いて

次に飼料になる部分を除いて、

そしてのこりは牛脂や石鹸などにするという

牛さんの命を余すところなく利用して資源を大切にするというものです。

 


「人間が食べられないゴミの部分をペットにあげるのはいやだ」

という人もいますが

レンダリングで出来上がる製品のうち

ペットフードに使われるものは食肉用の動物(家禽)から出たものです。

 

どっかに死んでた動物の肉とか、病気で死んだ肉とかは絶対に使われていません。

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こちらは訂正します。

常習性のない事故などは起こる可能性は否定できません。

 

でも、問題になるような肉を故意に使おうとはしないと思います。

なぜなら、レンダリング工場は「食用の油」なども生産されている場合もあります。

そこに病気で死んだ肉を持ち込んだ場合、食用のものにも感染症が拡大してしまい、

多大な被害が出てしまうため、レンダリング工場がそのようなことをするメリットがわたしには考えられません。

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もし、食肉センターなどに潜入捜査にいって

「悪意をもって病気の肉を使っていたという証拠を掴んでいる!」という情報があれば教えてください。

一緒に消費者センターにかけこみましょう。

 

 


レンダリングが問題視されたのは狂牛病のせいですかね。

牛の骨髄に狂牛病の原因菌が入っていて、

それがレンダリング技法によって飼料に入り狂牛病が伝染しました。

 

 

 

こんな意見もあります。

ペットフード缶詰の工場で働いていた人の意見↓

ドッグフードの話

よく、日本のペットマニアのホームページを見ると、どこどこの餌は皮膚病になるとか、アレルギーになるとか、死んだ動物の肉を使って危ないとか、病気の肉 を使っているだとか、まぁ色々書いてあります。大笑いです。

動物を屠殺するときは、次のような段取りです。まず屠殺前に外見検査をして、病気っぽい、怪我してるっぽい動物は食肉用屠殺場には入れません。 

つぎに電気か炭酸ガスで気を失ってもらいます。電気やガスで殺すと思っている人が意外と多いのですが、この段階では気を失っているだけです。 
気を失った動物の後ろ足を引っ張り上げ、逆さずりにして、頚動脈を切って、出血多量で死んでもらうのが食肉用動物の屠殺です。牛は額にピストルのような 道具を当てて、脳みそを打ち壊して、脳死にさせてから、頚動脈を切ります。血を出さないと、肉が臭くて食べれないし、肉の痛みも早いのです。

そして、獣医さんが一頭ずつ、内臓の健康検査をします。 
千頭も殺すと、獣医さんは一人では足りません。国によっては、ひとつの屠殺場に農務省の公務員の獣医師が、何人も常駐して検査しています。 
獣医さんがこれは食用に向きませんと判断すると、廃棄用肉の保存室にうつされ、大抵焼却されてしまいます。

この、病気の肉の中で、まぁ使えそうなものをペットフード用にまわそうかな?なんて思っている人が昔は居たそうですが。今は無いです。 
理由は簡単、そんな、出たり出なかったりする、「使えそうかなぁ、でも病気だしねぇ」、の動物の肉を保管するための部屋をつくり、衛生管理の為に、全く別 の従業員が処理に従事する経費を考えたら、捨てた方がずっと安いのです。 

検査が終わったら内臓は取り外されて、内臓専用ラインへ送られます。 ここで再度検査があって、異常品は捨てられます。 
で、部分ごとに仕分けされて、モツなべ用とかペットフード用とか化粧品の原料用とか、まぁ色々なお客さんに出荷されるわけです。

《ページから一部抜粋↑》 

 

 

上記の記事から言えることは、

流通しているペットフードの元になっている材料は

食用の肉と同じ安全なものを使っている。

病気の肉や、そこらへんで死んでいる動物の肉なんて

使っていないはずだということが分かります。

 

 

ハリネズミフードを製造しているメーカーは、

大体キャットフードなどのペットフードも作っています。

キャットフードなどは「ペットフード安全法」の基準に基づいてつくられています。

なので、ハリネズミフードの製造材料なども

ペットフード安全法に基づいたもので作られているはずです。

これは推測ですけどね。

 

まあ、現実的に考えて

ハリネズミフードだけ粗悪な肉を使ってやろう・・・くくく。」

なんて思うメーカーいないと思います。

無駄にコストかかるし、そんな悪い肉使ってたらみんな具合悪くなって絶対に訴えられるからメリットがまったくないと思います。

 

 

 

じゃあ、ミール粉とか肉粉とかはなんなのよ!

ペットフードに使われるのは主に肉粉ですが、

これらは人間の食用となるものからとったもので危険性はなく、

栄養価も高いものであるそうです。

  

農林水産省のPDF資料にはこうあります。

http://www.maff.go.jp/j/council/seisaku/eisei/purion/02/pdf/data2.pdf

ペットフード原料として利用可能な獣脂かす(肉粉) の条件
1 . 食用脂身のみが原料とされていること。
2 . ペットフード原料としてのみ利用されること。
3 . 食品製造施設・工程で製造された獣脂かすであること。
4 . 肉粉の場合は3 . の獣脂かすのみから専用の工程で製造されること。
5 . 1 〜 4 に適合していることを確認できる記録が整備されていること。
6 . 獣脂かす( 肉粉) について、肥飼料検査所がその原料、工程等を確認する。

 

「食用脂身のみが原料とされていること」とあるので、

やっぱり病気の肉とかどっかの死んだ動物の肉などではなく、

食用の肉から作られていることがわかります。

 

よく、4Dミートって聞きますよね。

「Dead(死んだ)」
「Dying(死にかけている)」
「Diseased(病気の)」
「Disabled(けがをした)」

 

これらは、食品として不適格な肉類のことをいい、

日本での話ではなくアメリカの話です。

 

アメリカで「4Dミートは食品としては不適格だよー」っていう話が

なぜか日本で

「流通しているペットフードのお肉は全部4D!!4Dだから危ない!!4Dはだめ!!」

と、市販のペットフードを批判する様々なサイトで叫ばれています。

 

 

それでは、ペットフードのパッケージ裏に記載されている

ミール粉やミートミールとは何のことか。

 

まずはペットフード安全法にもある

AAFCO(Association of American Feed Control Officials, アメリカ飼料検査官協会)が定めた材料名の定義をご覧ください。

 

AAFCOによる原材料名の定義

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ここでも記載されているように、

ミートミール・肉粉といわれているものは

血液、毛、ひづめ、角、くず皮、糞、胃、ルーメン(ただし、含有物を除く)部分を精製したもののこと。

 

色んなものが入っているからいやだなーと思うのであれば避けた方がいいですね。

 


家禽肉ミール、家禽肉粉は

「汚染されていない骨付きまたは骨なしの肉と皮のこと。羽、頭、足、内臓は含まない」とあるのでこれなら全然いいと思います。


知らなかったな。

 

 

この表を見て、ご自身での許容ラインを決めるのがいいと思います。

それでもなんか気持ち悪いからあげたくないと思うのは

個人の自由です。

 

 

その他の危ないと言われている成分について

例えば「ビートパルプ」ですかね。

「便を固めてしまう」とする根拠はよくわかりませんでしたが

下記のサイトにこのように記載されていましたので紹介します。

知っていますか?ビートパルプの飼料価値

健康維持に大切な食材で糞を固める材料というより
腸内善玉菌の栄養になるもの

 

気になる人は避ければいいと思いますが

絶対やめたほうがいいとまでは言えないものです。

私は今のフードでハーリーの便の調子も問題ないので気にしません。

 

私は、ビートバルプは粗繊維を多目に必要とする

ハリネズミちゃんにとって、効率よく繊維質を摂取することができる

友好的な材料だと思います。

 

さつまいもなどで繊維質をとればいいという意見もありますが

さつまいもは栄養も豊富ですが、その分余分なデンプンやカロリーもたくさん含まれています。

 

それを考えると、無駄なカロリーを摂取することなく必要分の粗繊維をビートバルプをいれることで実現できているのだと思います。

 

 

それでいうと、

「便固めは本当は消化不良、ストレスなどいろんな理由でお腹の調子が悪くて下痢気味な子の体調を隠してしまう」

という意見もありますが、

私は医者じゃないのでなんとも言えません。

 

でも、これって個人の経験談としての意見であって

「不調を隠してしまう」なんて断定はできません。

その子にとってはそのフードがあったのだと思いますが、あくまで個人の意見だと思います。

  

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【追記】

ビートパルプに関しても、リスクがあるかもしれない可能性はあるので

そのことに関してご指摘いただきました文言を添付させていただきます。

ビートパルプ。ご存知の通り、サトウダイコンの繊維です。サトウダイコンは可溶性繊維と不溶性食物繊維を含み便を安定させる目的で配合されるようです。問題は①抽出時に化学薬品を使われていることが多く、リスクがあるのではないか?②本当の便の状態がわからないのでペットの不調サインに気付けないのではないか?③食物繊維をとるならなぜ芋やカボチャなどでなくわざわざ加工したビートパルプでなければならないのか?などを考慮して、メーカーがビートパルプを配合する理由がとても健康目的とは思えないという個人的な主観から判断しています。たしかにビートパルプの危険について明確なエビデンスはあまり見たことがありません。なので入っているものをお使いになるのは否定しません。

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これぐらいの別の視点からの意見があって、初めて選択できます

これぐらいの別の視点からの意見があって初めて

市販のペットフードにするか

オーガニックのフードにするかを選ぶことができます。

 


一方的に

「市販のフードは危ない!発がん物質あり!死肉をつかっている!」と

明確な根拠が不十分のまま否定・攻撃し

不安をあおる怪しいサイトは信じないほうがいいです。

 


別の視点からの意見も読んでみて

 

やっぱり市販フードは怖いからオーガニックにしようかなー。

でも、オーガニックは日持ちが短いし酸化したフードはもっと体に悪いし・・・

今のフードが気に入ってくれているから変えなくていいかなー

 

っという判断することができます。

 

 

なぜペットフードと検索するとこのようなデマ情報に溢れた状況になってしまったのか

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「ペットフード」とGoogleやYahooで検索すると

山のように「死んだ肉!!」「添加物は発がん物質!!」という

信憑性がまったくないサイトがゴロゴロでてきます。

 

悲しいですね。

なぜこのような嘘ばかりの状況になってしまったのか。

 

これは、「大手フードメーカーの競合にあたるフードメーカー」と「アフィリエイトサイト」のせいです。

 


もう辞めてしばらくたつので言うことができますが

私は以前、健康食品メーカーに勤めていました。

 

そこでwebサイトを作ったり広告を作ったりしていたので

このウソ情報で溢れかえった現状がとても良くわかります。

 

メーカーとしては何としてでも商品を買ってもらいたい。

だから根拠もないような過激なことを書きます。

 

時には薬機法に抵触する内容も書いて、

見つかって怒られたら直せばいいやーというスタンスの会社がいくらでもあります。

 


そこでは、消費者の不安につけこんで煽り立て

商品を売りつけるという手法がよく行われています。

 

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例えば、あるフードメーカが自社のフードを買ってもらいたいから

下記のように適当な情報をかきます。 

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BHT・BHA発がん性があって危ないよ!

(基準値よりはるかに超えた場合だけだけど)


レンダリングは死肉が使われてて危ないよ!

(食用の家禽と同じ肉つかっているけど)

 

流通している市販のペットフードは全部これです!!

危ない!!

 

でも、安心してください!
わが社はこんな安全な製法で作っています
安心できる材料を使っています。

だからぜひ、我が社のフードを買いましょう。

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こんな感じで、根拠も何もない情報を大げさに書き

消費者の不安につけこみます。 

 

 

たとえばこの会社ですね↓↓(使っている人がいたらすみません。)

国産ドッグフード『鶴亀長寿』

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テンプレのように「原材料が粗悪!」

「海外のは危ない!」「添加物は発がん性!」と書いてますが

じゃあ根拠は書いてありますか?

 

書いてないですよね。

「肩こりの原因は幽霊」的なあれです。

 

 

私は上記の会社の商品ページを見て、

たとえ商品としては本当に安心できるものだとしても

煽り立てるスタンスからみて

信用することができない会社だと判断します。

 

 

 

そして、アフィリエイトサイトが

どんどんこのデマ情報を拡散していきます。

 

だって、アフィリサイトも自分のサイトでフード買ってもらいたいもん。

お金を稼ぐために。

 

もし、上記のような会社のペットフードを自サイトで売ろうとするなら

儲けるために同じようにデマ情報をかいて不安をあおり

商品を買わせようとします。

 

 

こうしてフード業界のWEBサイトは

根拠がほとんどないような

危険だ!危険だ!という情報で溢れかえるわけです。

 

 

ペットフードが危険だ!って言っているサイトは

9割ぐらいはアフィリエイトサイトだと思いますよ。

勝手な推測ですが。

 

まあ、私がちょっとGoogleで検索して

「ペットフードは危険だ」と書き立てているサイトを見ただけでも

100%アフィリサイトでした。超迷惑。

 

勘違いしないでください。

正しい知識を発信しているサイトだってありますし

アフィリエイトサイトだって全てが悪いと言っているわけではなりません。

 

 

アフィリエイトサイトは自分の利益を優先させるために

デマ情報で不安を煽り立てるところが多いから嫌われてしまうのです。

 

健全なアフィリサイトだって沢山あります。

健全なアフィリサイトにしたら大迷惑ですね。

 

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【追記 アフィリエイトサイトの問題について、詳細を記載します】

 

アフィリエイトサイトとはどんなサイトで、どのような問題が一部にあるのかを紹介している記事を紹介します。

 

結果ありきのドッグフードランキングは参考になるのか?!

《文言一部抜粋》

ここで問題になってくるのは、「本当はあまり良くない粗悪な商品も、サイト収入の為にランキング上位として紹介していないか?」ということだと思います。

 

都合のいいランキングは「報酬が高い順」であったりするので

自分のサイトで買ってもらうために

一方的な根拠や、時代の古いニュースをもってきたりしています。

 

しかし、悪いアフィリエイターばかりではなく、本当にお勧めなものを紹介しているところもありますし、正しい情報を記載しているアフィリエイトサイトもあります。

ここは情報を鵜呑みにせずに一つの意見として参考にするのがいいと思っています。

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消費者に伝わるべき正しい情報・正しいことを発信しているサイトが、

私利私欲のためにデマ情報をまき散らしているサイトに埋もれてしまっています。

 

悲しいですがネットの世界はそういうものです。

 


どうか、安易にサイトに書いてある情報を信じないでください。

 

 

  • そのサイトに書いてある情報は本当なのか
  • 根拠は明確なのか
  • 情報の出ところは信頼のおける機関なのか

 


必ず確認してください。

 


また、○○は危険だ!!っと不安を煽っているサイトがあれば

必ず中立的・別の視点からの意見も探して読んでください。

 

 


今回の件で、私がこれほど長々と書いたのは

とても危機感を覚えたからです。

 

 

私もペットフードの原材料が気になり、Googleで検索してみたら

「市販のペットフードは危険だ」という情報が

インターネットの中にあふれかえっているのを見てとても不安になりました。

他にも不安になった人がたくさんいると思います。

 

 

ハリネズミは嗜好性が高い動物であり、

ハリネズミフードは全部危険だ!」といわれてしまうと

フードの選択肢が猛烈に狭まってしまいます。

 

1種類のキャットフードしか上げることができない。

でも、ハリネズミが食べてくれない。

他のフードは怖くてあげることができない。

 

こうなったら飼い主さんは

不安で不安で仕方なくなってしまいます。

 

 

 

こうして添加物について調べる機会をいただいて

本当にありがとうございます。

 

 

調べた結果、私は安心して今まであげていたフードを引き続きあげることができます。

 

今、メインであげているのは

Mazuri INSECTIVORE DIETです。

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ピュリナ・ミルズ社のサイトをみて安全を確認することができます。

こちら↓

Pet Food Quality and Safety - Purina®

 

すくなからず、このフードにメインの成分である

家禽処理副産物粉とは

「羽を除いた首、足、未発達の卵、腸などから精製して粉にしたもの」であり、

病死した動物の意味不明な部位がぐちゃぐちゃに入れられたものではありません。

 

Mazuriのフードのすべての添加物についても調べたので
今度まとめさせていただきます。

 

 

 

オーガニックのこだわったペットフードも

いいと思います。

 

やっぱりオーガニックのものをあげると毛艶が良くなるっていいますしね。

私だってコラーゲンのんだらお肌プルプルする気がしますもん。(・・・え?気のせい?)

 

 

でも、だからといって

市販のものは絶対危ない!!危険!!と風潮することはしてはいけませんし

一方的な情報は安易に信じない方がいいです。

 

根拠が乏しいからです。

時には、他の人に不要な不安を与えることになってしまいます。

 

 

デマ情報は流さない!

いい商品はおすすめしていただけると嬉しいです!!

 

 

大切な家族であるハリネズミちゃんを含め、

ワンちゃんや猫ちゃんなどペットたちの食の安全を考えることも

飼い主の大切な責任。

 

これからも、ネットにあふれかえっている一つの極端な情報に流されず、

中立的な意見を包括的に見て判断していきましょう。

 

 

 

 

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