ハリネズミ避妊手術のメリットと費用
※本記事には摘出した子宮の写真が掲載されています。
苦手な方は お気をつけください。
ハーリーは2015年12月に血尿が発覚し、急きょ避妊手術を行いました。
血尿は収まり、今のところ元気いっぱい!異常はありません。
そして先日、摘出した子宮の病理検査結果がでました。
結果として、悪性肉腫だったと言われました。
いわゆるガン。
驚きました。
まさか、、と。
避妊手術直後に、摘出したハーリーの子宮を見せてもらい
「パッと見綺麗な子宮なので、異常はなさそう」と獣医さんに言われていたので
どこかで安心しきっていました。
こちら、ハーリーから摘出された子宮です。
結果は悪性肉腫でしたが、
早期発見で摘出したおかげで
転移の可能性は低いでしょうという事でした。
もし手術ではなく、薬で血尿を止める対処療法をしていたら
ガンが進行・転移して手遅れになっていたかもしれません。
今回の体験を踏まえて、
私はメスのハリネズミちゃんの避妊手術をおすすめします。
出産の予定がなければ避妊手術をさせてあげてください。
避妊手術をするメリット
- 症状が見つかってからの手術よりも、費用が抑えられる
避妊手術なら7万~9万円で済む
治療で避妊する場合は10万円~15万円以上かかる
- 体力のある若いうちに手術したほうがいい
病気が見つかってから、高齢になってからでは手術できない
病気になって弱ってからでは、薬も耐えられません
- 子宮疾患の最大の予防になる
麻酔が危険だから手術するのは怖いという意見もあります。
麻酔は100%安全ではありません。
ハーリーも手術を受けるときに麻酔の説明をされ、署名もさせられました。
麻酔の危険性は0.2%と説明を受けました。
一方で、ハリネズミが子宮疾患になる可能性は高いと言われます。
うさぎと同じぐらいの割合だそうです。
メスうさぎでは5歳齢以上では子宮疾患の発生率が80%にのぼると言われています。
0.2%と80%。
この割合を比べてみて、いかがでしょうか。
もちろん、体が弱いハリネズミちゃんや、
近くに病院がないなど様々な理由があると思います。
我が家も電車で片道30分以上かかる病院に通っています。
ハーリーは移動が苦手なので、毎回ゲーしてしまい、
辛い思いをさせてしまっていることが申し訳ないです。
ハーリー血尿から避妊手術に至る経緯
ハーリーは、まず血尿が発覚しました。
膀胱炎か
子宮疾患か
その他臓器の疾患が原因か。
最初に連れて行った病院では精密検査ができず判断できないので
とりあえず膀胱炎の薬を飲んで様子を見ますか?と
獣医さんに提案されました。でも、断りました。
レントゲン、エコーを撮らないと
膀胱炎なのか、他の臓器が原因なのか分からないそうです。
詳しい検査をせずに、対処療法に頼って薬で血尿を抑え込んでも意味がありません。
すぐに精密検査ができる病院を紹介してもらい精密検査をしてもらいました。
紹介してもらった病院でレントゲン、エコーを撮った結果
膀胱炎ではなさそうということが判明。
つまり、子宮系か、その他臓器に疑いがある。
メスのハリネズミなら、高確率で子宮疾患を疑うと獣医さんに言われました。
我が家は1歳になったら避妊手術をさせるつもりだったので、
すぐに手術してもらうことにしました。
もともと避妊手術させるつもりだったのですぐに決断をくだせましたが、
もし、避妊手術をさせる予定がなく、いきなり10万円~15万円という高額な医療費と
麻酔の危険性があると言われたら躊躇してしまったと思います。
しかも、最初に診てもらった病院のように
獣医さんから「薬でまずは様子見しましょうか?」なんて提案されたら
その指示に従ってしまいます。
もしもの話ですが、薬で様子を見ることにして
4歳、5歳になって血尿が再発し
そのころには病気が進行していて、でも手術する体力はない。
薬もステロイドや抗がん剤など強い薬で体に負担がかかる。
という最悪なシナリオになる可能性もあります。
ハーリーの場合ですが、結果的に悪性肉腫だったと分かり、
早期摘出して本当によかったです。
まだ経過観察中ですが
今まで以上に注意しようと気を引き締めることができました。
「まさか我が子が大きな病気になるはずがない」という気持ちでいましたが
悪性肉腫、いわゆるガンだったという結果を聞いて
ハリネズミのメスは子宮疾患になる可能性が高いという事、
避妊手術でそれを予防できるということを伝えていきたいと強く感じました。
病院選びは難しいですが、
- 精密検査を受けられる
- 評判のいい病院 などネットや口コミで探すといいと思います。
繰り返しになってしまいますが、
メスのハリネズミで、繁殖させたい・体が弱い、などの事情がない場合は
高齢になってから子宮疾患が発覚する前に
体力のある若いうちに避妊手術をなるべくさせてあげてください。
避妊手術が最大の予防になります。
ハリネズミに関わらず、
犬や猫やその他ペットの長生きの為にも
避妊手術、あるいは去勢手術は大切ですよね。
長々と書いてしまいましたが、
絶対に避妊手術を!と言いたいわけではありません。
避妊手術に関しては色々な意見があると思います。
- 小さい体にメスを入れるのはかわいそう
- 金銭的に難しい
ただ、本記事のような意見もあるんだなという事を
頭の片隅にいれていただいて
避妊手術に関して考えるきっかけにしていただけたら嬉しいです。
最後は、その子の状態に合わせて飼い主様が判断することが一番です。
色々な情報を集めて、その子にとって何がベストなのか
日々考えていきたいと思います。
術後のハーリーですが、食欲もりもり!とっても元気です♪
食欲ありすぎて、これ以上太り過ぎないように注意されてしまいました(´エ`;)
心配していた傷跡のポッコリも
先日病院で見ていただいて、今のところ問題ないということでした。
もし、ポッコリが大きくなったり腫れてきたら
すぐに診せに来てくださいとのことです。
避妊手術にかかった費用
最後に、避妊手術にかかった費用を参考として記載します。
避妊手術費 合計 99,792円
- 超音波検査 3,780円
- X線検査 5,940円
- 麻酔 8,100円
- 手術費 64,800円
- 皮下注射などその他処置 8,856円
- 入院2泊3日 7,020円
- 薬 1,296円
抜糸 合計 8,532円
- 短時間麻酔 2,700円
- 抜糸 756円
- 皮下注射などその他処置 3,780円
- 薬 1,296円
避妊手術+抜糸で合計108,324円。
他にも、初診料・再診料やその他もろもろかかっていますが
大体このような金額感だと思います。
くぅぅっ・・・保険がきかないって本当に高いですね。
ハーリーは血尿という症状がでてしまったので
いろいろ検査して金額が上がってしまいました。
避妊手術だけなら10万円は超えないと思います。
今回、避妊手術でお世話になった病院はこちらです。
みわエキゾチック動物病院|豊島区駒込|ウサギ・フェレット・鳥・小動物を診療
それでは、ダラダラと書いてしまいましたが
私は神経質になりすぎず、
毎日楽しくハーリーと過ごせるように気持ちを入れ替えます★
これからもハーリーの元気な様子をお届けできるよう
愛情たっぷり尽くしていきたいと思います(^^)
※2017年1月13日追記
ハリネズミが精密検査を受ける事ができる病院を
地方別にまとめました。
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